2025年クリスマスイブ。
再び万世橋交差点を渡り、東京・秋葉原のライブハウス「パームス秋葉原」に向かう。
目的も再び、Valuence INFINITIESの単独ライブ「ROUNDS LIVE」だ。
25-26SEASONのまっただ中に取り組む、挑戦的なステージの第2弾。
今回はメンバーで活動するスペシャルバンド「夢弦」のライブからスタートした。
ボーカルとギターとベース、キーボード、ドラムによる編成で、ダンスチームらしく2人のパフォーマーが彩りを添えた。
姿を見せるのは半年ぶりだったか。
ボーカルKODEE ONEをはじめ、どこか照れくさそうにオリジナル曲を2曲。客席のどの顔もニヤニヤしながた、見守っていた。
終わるのかな…と思ったら、真顔に転じたKODEE ONEが熱唱したのは、浜田雅功の名曲「チキンライス」だった。
裕福ではなかった子供のころ、家族で外食の時はいつも親を気遣い安価なチキンライスを頼んだ。大人になり、何でも頼めるようになったけど、クリスマスは七面鳥よりチキンライスがいいな。今の子どもたちは理解できないだろうけど…(歌詞要約)。
槙原敬之作詞作曲のバラードが不思議なくらいKODEE ONEの歌声にフィットしていた。
目頭が熱くなるのをこっそり隠した。
オレンジに輝くチキンライスが食べたくなった。
バンドが終わればダンスだ。
D.LEAGUEのラウンドで披露した作品を、200人規模の会場で見せてくれるからたまらない。
爆笑の連続となるクイズコーナーもダンスを身近にする内容で、彼らならでは。
今回も楽しかった。
一生懸命な歌声とハイレベルなダンスでいいクリスマスになった。
2026年1月。
年明け早々、米軍がベネズエラを急襲してマドゥロ大統領夫妻を拘束したニュースが飛び込んできた。
トランプ大統領はマドゥロ氏を大規模な麻薬密輸の首謀者などとして急襲を説明する。
米メディアからは、トランプ大統領を怒らせた原因の1つに、マドゥロ氏が演説やテレビ出演の際に見せるトリッキーなダンスが、米国をバカにしたからだという説まで飛び出した。
ダンスかよ! この際、理由は何だっていいのだろうが、あっけにとられる。
ダンスとは。古来、人々の祈りや願い、思いを託し、誰も傷つけずに自由に表現する手段だろう。
ベネズエラ市民の命まで奪われた暴力のきっかけや理由になるなんて、仮説だとしても悲しすぎる。
2026年1月9、10日。D.LEAGUE25-26ROUND.4が行われる。
年末年始、個人的ではあるがダンスにまつわる極端すぎるほどの2つのエピソードを経て、今年も世界で例を見ない日本発のプロダンスリーグが続く。
自らの心身を削っても、相手を傷つけず、競い合うダンスバトルを。
明るく楽しくて、少し泣けてくる。
健全な戦いに胸躍らせよう。
「ダンスで世界を変える」が合言葉だ。
そして4月1日。
Valuence INFINITIESのROUND LIVEはチーム初の大阪公演を梅田のHEP HALLで行う。
大阪出身のTSUKKIとMAiKAが言った。「700人入るからね!」
えっ、秋葉原の3倍以上か!
Valuence INFINITIESの挑戦はまだ続く!
春休み、大阪観光ならエイプリルフールの梅田にどうぞ!
(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「Dリーガーのオドリバ」)









