女優内山理名(38)は15年前に出会ったヨガを続け、国際的なインストラクターの資格を取り、女優活動と並行してイベントやスタジオで講師として活動している。毎日のヨガや、これまで学んだことや心の持ちようなどを語った。来月はYouTubeも開設してヨガを伝えていく。体をほぐす簡単ストレッチも教えてくれた。

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23歳の時、友人が誕生日プレゼントに、DVDとヨガマットを贈ってくれたのがヨガとの出会いです。やってみたらすごく気持ち良くて、すぐに好きになりました。マット1枚でどこでもできるのもいいですね。 今、なかなか外出できませんが、私はこれまでと変わらず、朝起きてすぐヨガをしています。大変なイメージがあるかもしれませんが、無理することはまったくありません。太陽礼拝という基本の流れを行ったら、その時にやりたいポーズを数種類。時間が限られている時は最低15分くらい、余裕がある時は1時間くらいでしょうか。外に出ることがないので、夕方にも60~90分ほど、パワー系のヨガをやります。

ヨガをやる時に大事なのは「できない自分を責めないこと」です! 体が硬いからダメだではなく、体の硬さを感じてみてどうしようか、とポジティブに考えるんです。1つできると、また1つできることが見つかります。できたら自分を褒めてあげてください。

インストラクターの資格の勉強では、哲学をたくさん学ぶんです。女優という仕事柄、哲学や人に興味があったので、とてもおもしろかったです。怒りや悲しみはどこからくるのか。どう向き合うのか。失敗すると、自分を責めたり誰かのせいにすることもありますが、誰を責めてもいいことはない、と学びました。

こんなに語っていますが、まだ訓練の途中です。勉強中、講師の方に「一生学びだよ」と言われました。やはり今、心がザワザワとしてしまうこともあります。この状況が落ち着いたらやってみたい楽しいことも考えて心を落ち着かせています。屋外でのヨガイベントもしてみたいですし、ヨガの旅にも行きたいです。前々から考えていて実現することもあります。5月にYouTubeを開設して、ヨガを少しずつお伝えしていきます。(構成・小林千穂)

〇…ヨガの前にも、仕事の途中にも、いつでもおすすめのストレッチを紹介します。座ったままできます!

(1)手と手を重ね、手のひらを上に向けて大きく伸び、胸を開いて肩甲骨を動かします。呼吸しやすい体ができます。できるだけシンプルな楽しいことを考えてください。複雑なことは考えないで!

(2)足の指を手で1本1本前後に動かします。手と足で握手をするようにしてほぐしたり、手でぐっとつかんで反らせたり温めたりするのもいいですよ。縮まっている足、指を伸ばしてあげましょう。

(3)背筋を伸ばして体育座りします。手を横に置いて、ひざを左右にパタン、パタンと倒します。これだけです! ソファやいすに座りっぱなしだと、腰が丸まって血流が悪くなるので、やってみてください。

◆内山理名(うちやま・りな)1981年(昭56)11月7日、神奈川県生まれ。98年女優デビュー。03年「卒業」で映画初主演。ドラマ「大奥~華の乱~」「嫌われ松子の一生」「マチ工場のオンナ」など。NHKBS時代劇「雲霧仁左衛門」シリーズ出演中。全米ヨガアライアンス協会認定のインストラクター資格、RYT200、RYT500取得。昨年、ヨガに貢献した女性に贈られる「ベスト・オブ・ヨギーニ」受賞。157センチ。

ヨガで培ったしなやかな180度開脚を見せる内山理名
ヨガで培ったしなやかな180度開脚を見せる内山理名