歌手氷川きよし(42)はコロナ禍で外出自粛が続く中、自宅で趣味の料理の腕を磨いています。好きな観葉植物と触れ合う時間もぐっと増えました。

デビューして21年。これまではコンサートを中心とする毎日を送ってきましたが、今はファンの人たちとの再会を楽しみに待ちながら、充電とリフレッシュの期間にあてています。

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今、自分も経験したことのない状況でとても不安ですけど、外出自粛の中、皆さまもつらい気持ちで、でも頑張って、毎日過ごしていらっしゃると思います。本当にお疲れさまです。そして、医療従事者の皆様には、日々、心から感謝しております。本当に本当にありがとうございます。

とにかく、今は、家で朝から晩までご飯を作っています。以前から料理は大好きですが、趣味で作るのと、毎日作らなければいけないのとでは全く違いますね。ちゃんと作ろうと思うと、結構時間がかかりますが、食べるのは一瞬なので、切なくなります。

それに、何を作ったらいいか、毎日だとメニューを考えるのもひと苦労です。世の中のお母さん、主婦の方は偉大ですね。家族のために毎日ご飯を作るということは、愛情がないとできないことだと思います。作ってもらっている家族の方は、ぜひ、この機会に感謝の気持ちを伝えてほしいです。作ってくれる人がいるということは、本当に幸せなことなんだと実感しています。

ちなみに、最近おいしくできたのは、ラザニア、ハンバーグ、ミートスパゲティです。ラザニアは小麦粉で生地を練り、ミートソース、ベシャメルソース、全て手作りしました。他には、天津丼も好きでよく作るし、めんたいこを使った「めんたい鍋」や「めんたいにんじん」も作ります。どれもおいしいですよ!

部屋の中は、観葉植物が好きでたくさん置いています。花を飾るのも好きで、今はちょっとしたお花や食料品を買うついでに買ってきて、自分で生けたりしています。部屋に花があると華やかになりますよね。生けるときは種類や色ごとに花器を分けて、シンプルに飾るのが好きです。ベランダ園芸もやっていますよ。実のなる植物が好きなんです。レモン、オリーブ、キンカン、みかん、さくらんぼ、柿など栽培しています。もちろん実ったら収穫しておいしくいただきます!

ずっと家にいるばかりだと不安になったり、ストレスがたまってきたりしますよね。一番つらいのはコンサートができないことです。コンサートで皆さんに歌を聴いていただいて、声援をいただくことで、自分も元気になれるんです。コンサートが大好きだし、自分にとって本当に大切な時間。これまでコンサート中心に生活のリズムができていたので、今は、ぽっかり心に穴があいたような気持ちです。でも、負けてはいられないので、家の中でも声を出して、歌ったり、体を動かしたりしています。

今は、命を大切にしようという気持ちで全員が意識を高めて、思いやりを持って、乗り越えていきましょう。会いたい人にも会えないというつらさはありますけど、電話ででも、ひとこと声を届けることが大事だと思います。自分もインスタなどで、どんどんメッセージを送りたいと思います。どうかお体に気をつけて、絶対に元気でいてくださいね。

◆氷川(ひかわ)きよし 1977年(昭52)9月6日、福岡県生まれ。00年のデビュー曲「箱根八里の半次郎」が大ヒットし、同年の紅白歌合戦に初出場。以後、昨年まで20年連続出場中。02年のNHK連続テレビ小説「まんてん」で俳優デビュー。趣味は散歩、料理など。178センチ、66キロ。血液型A。

氷川きよしが作ったラザニア
氷川きよしが作ったラザニア
氷川きよしが作った、めんたい鍋
氷川きよしが作った、めんたい鍋
氷川きよしが作った、めんたいニンジン
氷川きよしが作った、めんたいニンジン