11月の歌舞伎座で三谷幸喜作・演出による三谷かぶき「歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン) 幕を閉めるな」に、市川染五郎(20)は作者見習いの番吉と若手役者の坂田虎尾の2役で出演しました。

市川染五郎(2025年撮影)
市川染五郎(2025年撮影)

三谷喜劇の洗礼を受けた染五郎ですが、12月4日初日の歌舞伎座の第三部では坂東玉三郎とがっぷり四つに組んで舞台に挑みます。今年7月に初演された「火の鳥」の再演で、玉三郎の火の鳥に、染五郎はヤマヒコ、「与話情浮名横櫛」では玉三郎のお富に、与三郎で出演します。

与三郎と言えば、色男の代名詞的な存在で、玉三郎のお富では過去に片岡仁左衛門、海老蔵時代の市川團十郎らが演じています。染五郎にとっては、プレッシャーのかかる初挑戦となりますが、もともと染五郎の希望もあっての演目選定だったようです。

来年1月の浅草歌舞伎では昼の部「梶原平三誉石切」で梶原平三景時に初めて挑み、5月には日生劇場でストレートプレイは初めてとなる「ハムレット」に主演します。「ハムレット」は父松本幸四郎が14歳、祖父松本白鸚は17歳の時にそれぞれ初挑戦しており、高麗屋には縁の深い作品です。

市川團子(2025年撮影)
市川團子(2025年撮影)

これまでタッグを組むことの多かった市川團子(21)も来年は、5月に祖父市川猿翁が復活した「獨道中五十三驛」、7・8月にはジブリの大ヒットアニメ映画をもとにしたスーパー歌舞伎「もののけ姫」に主演することが決まっています。来年も大役が続く染五郎、團子からは目が離せません。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)