「鳥人間コンテスト」常連大学の、人力飛行機サークルを舞台にした青春コメディーだ。
サークルのパイロット班、つまり飛行機を飛ばすためにペダルをひたすらこぐ、に入れられたゆきな役の土屋太鳳が体を張っての大熱演だ。スポーツ万能、日本女子体育大在学中とあって、足腰の強さ、リズム感など、身体能力を存分に見せつけた。今、この役を演じられるのは、土屋しかいないのでは。
まさに土屋太鳳、を見せる一方、これまでとひと味違った役どころでもある。優等生的なキャラクターを演じることが多かった土屋が、感情をそのまま顔に出し、言葉に出し、先輩にもケンカをふっかける。荒っぽい言葉も使うし、ガンも飛ばす。流されて大学に入学し、流されてサークルに入ったという設定も、土屋が演じるのは新鮮だ。
撮影はアドリブの連続だったという。何度も登場する土屋と間宮祥太朗の掛け合いは、現場でどんどんせりふが変わり、素の表情で笑っている場面もある。この高速の掛け合いがアドリブだとすれば、土屋の対応力はすごい。
池田エライザ、高杉真宙、矢本悠馬ら若い俳優のパワーも感じる。騒々しさをぴりっと締めるベテランの存在があっても良かったかも。【小林千穂】
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