「坂道の火曜日」は前回に続いて乃木坂46与田祐希(19)が、公開中のドキュメンタリー映画第2弾「いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46」について語ります。グループの未来を担う自覚の芽生えや、エース齋藤飛鳥(20)やグループへの思いを語ります。

放っておけないかわいらしさの与田祐希(撮影・中島郁夫)
放っておけないかわいらしさの与田祐希(撮影・中島郁夫)

7月3日から乃木坂46の全国ドームツアーも始まった。3期生の意識にも変化がみられるという。「まじめなことも、ライブのパフォーマンスについてとか、よく3期生だけで話すようになりました」。9月で加入から3年になる。「これまでは言われたことを言われた通りに必死にやるだけでした。ここはこうしたほうがいいんじゃないかってことは自分たちで変えていければ」と話す。

昨年11月に4期生11人が加入したことも意識変化の1つの要因という。「やっぱり4期生が入ってきて、3期生ももっと上にいかなきゃという気持ちはあります」。ツアーでは3期生と4期生が一緒にパフォーマンスするブロックもある。「私たちも、先輩方の大きな背中を見てきたし、後輩にもちゃんと背中を見せられるようにならないと」と力を込める。

映画の中で齋藤が発した言葉を聞いて大泣きした。「本当に、できる先輩です。すごく大きなものを背負っている。そんな人と一緒に活動できるのは、すごく大きな経験だと思います」と感謝する。グループの未来を背負っていく自覚については、これまでは謙虚に否定することも多かったが「映画で飛鳥さんの姿を見て、そういう気持ちで活動していかなきゃいけないんだなって感じました」と改めたという。「だって、ずっと先輩方に助けられてばかりなんですよ。私、何もできないから。ファンの方やスタッフの方々も、全部含めて恩返しできるようにならなきゃなって思います」。

あらためてグループ愛があふれてきた。「映画で流れていること、全部真実なんですよ。本当にいいグループ。誰もが思いません?」と強い口調で言う。「乃木坂は、私が入ってきた時から温かかった。皆さんがあんなに支えてくれて、あんなに優しい言葉をかけてくれて、仏のような人たちのグループですよ。もっと、たくさんの人に知ってもらいたいですね」。【横山慧】(おわり)

◆与田祐希(よだ・ゆうき)2000年(平12)5月5日、福岡県生まれ。16年9月加入の3期生。愛称「与田ちゃん」「よだっちょ」。ファッション誌「MAQUIA」「bis」のレギュラーモデル。152センチ。血液型O。

(7月9日付紙面に掲載したものです)