タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校112期生40人の卒業式が、3月2日に兵庫県宝塚市の同校で行われた。関係者から祝福を受け、首席で小林一三賞を受賞した國宗美花(くにむね・みか=大阪市)さんが卒業生総代として誓いを立てた。112期生は卒業式の後に宝塚歌劇団に入団。5月23日に宝塚大劇場で開幕する宙組公演「黒蜥蜴/Diamond IMPULSE(ダイヤモンド インパルス)」で初舞台を踏む。
■首席で小林一三賞
卒業式を終え、入団式に臨む前に、112期生40人を代表し、成績上位の4人が喜びを語った。
総代を務めた國宗さんは「あっという間の2年間。入学した日が昨日のように感じられて寂しい思いでいっぱい」と2年間を振り返った。
娘役志望で、あこがれの先輩は小学生時代から好きだった元雪組トップ娘役の真彩希帆。「今でも大好きで尊敬しているお方」といい、「娘役としてりんとしつつ、見に来てくださったお客さまが帰り道に『見に来てよかった、明日も頑張ろう』というハッピーな気持ちをお届けできるような娘役になりたい」と決意を口にした。
男役志望の赤井七海(大阪・茨木市)さんは「ずっとそばで支え続けてくれた家族や、2年間ご指導くださった先生方への感謝の気持ちで胸がいっぱい」。
あこがれは和希そら。「繊細でありながらも、細やかで情熱的な踊りを踊りたい。ひたすらに稽古を積み重ね、力強く芯のある男役になりたい」と笑顔を見せた。
同じく男役志望の小寺環菜さん(三重・津市)は「これから飛び込む世界にワクワクとドキドキが入り交じっております。文化祭で感じた幸せと感謝、宝塚が本当に大好きという気持ちをたくさんの方にお届けできるようになりたい」。
大浦みずきさんや紫苑ゆうにあこがれ、「幼い頃から宝塚を見てきたので、111年間継いでこられた伝統を紡いでいける男役になりたい」と目を輝かせた。
吉田今日花(東京・港区)さんは「夢であった宝塚の舞台に立てると思うと本当に幸せですが、プロの舞台人として、もっと自分自身と向き合い精進していきたいと身が引き締まっています」。娘役志望で元星組トップ娘役の妃海風にあこがれており、「妃海さんのように明るくエネルギッシュで、何色にも染まれて、幸せをたくさんお届けできる娘役さんになりたい」と目を輝かせた。
112期生は24年4月、競争率12倍の難関を突破して入学。2年に及び、歌、ダンス、演劇などを学んだ。仲間と励まし合った日々を胸に夢の舞台へ歩みを進める。【阪口孝志】
■中西校長らが祝辞
式典は君が代斉唱に始まり、中西達也校長、宝塚歌劇団社長と兼任する村上浩爾理事長、劇団OGの未沙のえる宝友会会長が祝辞を述べ、「小林一三先生の教え『清く、正しく、美しく』とともに、あらゆる礼儀作法、思いやりの気持ち、感謝の気持ちを先輩たちは脈々と受け継いでいます。皆さんもこれを正しく伝えていってほしい」などとエールを送った。
総代の國宗さんは答辞で「支えてくださったすべての皆さまの存在がどれほど心の支えになったか計り知れません」。音楽学校時代の教師、後輩の予科生、そして、同期に感謝の言葉を述べ「みんながそれぞれの場所へ羽ばたいて、この尊い2年間を強く胸に抱いて、ひたすら芸の道を走り続けましょう。小林一三先生の『清く、正しく、美しく』を強く心に刻み、宝塚歌劇団の生徒として終わることのない芸の道を歩んで参ります」と誓いを立てた。
■2月「文化祭」で学び披露
卒業式に先立ち、2月20~22日には宝塚バウホールで、卒業公演にあたる「文化祭」が行われ、歌、舞踊、演劇など、2年間の学びを集大成として披露した。はかま姿の40人が「清く正しく美しく」を歌い、舞い、恒例の日本舞踊でスタート。クラシック楽曲から宝塚歌劇メドレー、バレエにジャズダンス、タップも披露した。




