関ジャニ∞横山裕(34)が、松竹配給で17年公開予定の映画「破門」(仮題、小林聖太郎監督)で、佐々木蔵之介(47)とダブル主演することが18日、分かった。横山は「エイトレンジャー」シリーズで、メンバー全員の映画主演はあるが、単独では初となる。

 同作の原作は、作家黒川博行氏が14年に受賞した同名の直木賞作品。最凶のヤクザと貧乏建設コンサルタントがもうけ話にだまされ、持ち逃げされた映画製作の出資金を回収すべく、奔走する内容で、映画ではアクションエンターテインメント作品になる。佐々木はこわもてヤクザ、横山はうだつの上がらない建設コンサルタントを演じる。制作側は2人の起用について「佐々木さんが映画『超高速!参勤交代』で演じた真面目な殿様とは真逆なヤクザを演じたら、面白いのではと。横山さんは原作で描かれるヘタレ系で気弱だけど、口だけ達者でユーモアあふれるキャラクターが、ピッタリだったから」と説明した。佐々木は京都、横山は大阪出身。作品の舞台は大阪で、関西弁での掛け合いにも期待している。

 佐々木と横山は初共演で、横山は「佐々木さんとぼけとツッコミのような関西の『ノリ』も出していけたらと思っています。小林監督にどう料理していただけるか、撮影が楽しみで仕方ありません!」。佐々木は「最高に痛快でカッコイイ原作を得て、監督や横山さんとこの作品に身を置けると思うと、血が騒ぎます」と話している。黒川氏は「佐々木さんと横山さんが疫病神コンビをどんな風に演じてくれるのでしょう。原作者として、とてもうれしく思います」とコメント。今月下旬に撮影開始。東京、大阪、マカオなどでロケが行われるという。

 ◆映画「破門」 舞台は大阪。弁は立つがうだつの上がらない建設コンサルタント二宮(横山)が仕事を通じて二蝶会のコワモテヤクザ、桑原(佐々木)と知り合ったのが運の尽き。以来、何かとトラブルに巻き込まれたことから、いわば桑原は“疫病神”でもある。ある日、小清水という映画プロデューサーが持ち込んだ映画企画に、二蝶会の若頭が出資を決め、桑原が実務を担当することに。小清水は金を持ったまま、ドロン。桑原は二宮を巻き込み、資金回収に奔走する。