14歳年下の医師の妻が第1子を妊娠したことが明らかになった、俳優高嶋政伸(50)が3日、神奈川・小田原市で「小田原北条五代祭り」の武者行列に参加した。

 昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」で演じた、後北条氏4代目当主・北条氏政に扮(ふん)して、甲冑(かっちゅう)姿で馬に乗り小田原城から小田原市内を1時間半にわたってパレード。その後に、初めての子供を授かった喜びを語った。

 取材陣から「おめでとうございます」と声を掛けられると、高嶋は「ありがとうございます。授かり物ですからうれしいですね」。父親の俳優高島忠夫(86)の喜ぶ様を「喜んで握手しながら『よっしゃ~、ようやった。わしゃ、100まで生きるで』と。うちの父親が100歳まで生きるのが決定しました」と報告。忠夫の決めセリフのイエ~イッ!についても「出たと思います」と話した。母親の女優寿美花代(85)は、ほほ笑みながら「おめでとう」と喜んだという。

 出産予定日については「夏にという風に聞いています。お医者様は、おそらく男の子だろうと。生まれてみないと分からないので、男女両方の名前を夫婦で考えています。優しい子に育って欲しい」と話した。

 50歳での第1子懐妊に「楽しみもあるけど、覚悟はしています。体力も必要だろうし、今までは家では自分のペースで芝居の稽古をしていましたが、覚悟を持って子育てをする」。目指す父親像については「子供が悪さをした時に『お父さんに言うよ』と言うと、シュンとなるような厳しい父親に、心を鬼にしてなる。厳しく育てて、人の痛みの分かる子になって欲しい」。生まれてくる子は、両親、兄と自身に次ぐ、芸能ファミリーの3代目となる。「役者はね、不安定じゃないですか。堅いお仕事に就いて欲しいですね。それでも(芸能人に)なりたいと言うなら『やってみるがいいさ』という感じですね」と話した。

 小田原市では「北条五代を大河ドラマに」という運動が進められている。高嶋は「お話があれば、ぜひ出させていただきたい」。小田原ふるさと大使でもある合田雅吏(47)は北条早雲に扮してパレードした。早雲役は一昨年11月に亡くなった俳優阿藤快さん(享年69)が6年連続で務め、昨年は俳優柳沢慎吾(55)が扮した。合田は「パレードは3回目ですが、大役に緊張しました。阿藤さん、慎吾から受け継いだものを汚さないようにやりしました」。最後は高嶋と一緒にイエ~イッ! ポーズを決めて「伝統芸能みたいなものですからね。うれしいですね」と笑った。