向井理(35)尾野真千子(35)が4日、東京・TOHOシネマズ新宿で、公開中の映画「いつまた、君と~何日君再来~」(深川栄洋監督)の大ヒット舞台あいさつに出席した。

 公開3週目に突入した今作は、150スクリーン規模の上映で、公開週の週末動員が7位と大健闘した。尾野は「何度も来てくれた方、本当にうれしいです。初めての方もうれしいです。こうやって『御礼を申し上げます』の回ができて、こんなに幸せなことはなかなかない」と感謝した。

 向井の祖母が残した手記をもとにしたノンフィクション作品で、向井は祖母の夫を演じた。劇中には祖父の遺影が登場し、「(実際の遺影と)何となく雰囲気は似ている。僕は母方に似てるらしいんですけどね」と明かした。企画段階から参加した向井にとって、特別な作品になった。「(作品が)形として残るというのは魅力的な仕事だと思う。逆に全てが残るので、常にプレッシャーを感じながらやっている。何かを個人的に残したいとは思わない。いずれは死ぬので…。でも、いろんな思いをくみとってくれたらと思う」と本心を明かし、今後は「実話ものが好き。ドキュメンタリーとかをやっていきたい」と語った。

 尾野は向井との夫婦役を演じられたことに感慨深げだった。「向井さんとこうやって、夫婦のお芝居をやれたことはうれしい。だから、今日で舞台あいさつが終わりっていうのが寂しい。現場で大切にしてくださった。そんな気持ちを込めて、花束を…」。向井にサプライズで花束を用意したつもりだったが、舞台の下でスタッフが準備しているのがまる見えだった。向井は泣きマネをしながら「泣けない。見えてたから…」と笑いを取っていた。