高畑淳子(62)主演舞台「土佐堀川」(10月4~28日、東京・日比谷シアタークリエ)のポスター撮りがこのほど、都内で行われた。15年後期のNHK連続テレビ小説「あさが来た」のモデルとなった女性実業家広岡浅子の一代記。篠山紀信氏によって17歳の振り袖姿、買収した炭鉱でピストルを構える30代の姿、53歳で日本女子大を創立した時の姿が撮られた。

 「一代記ものがやりたかった。浅子はチャーミングで、気性は似ているところもある。粘り強いところとか」。「あさ-」も見ていたという。「(主演の)波瑠ちゃんがかわいかった。朝ドラのイメージがあると思うけど、それを忘れるぐらいの舞台になれば」。南野陽子、葛山信吾、赤井英和が共演。

 昨秋の主演舞台「雪まろげ」以来の舞台で「やっぱり舞台が好き。年々、体的に楽ではないけれど、芝居する面白さは増している」。浅子は「九転十起生」のペンネームを持つ波乱の人生だった。高畑も、昨年8月に長男の俳優高畑裕太(23)が女性への暴行容疑で逮捕(後に不起訴)され、一時活動を自粛した。「私はまだ起き上がっていません。毎日1人会見を2時間ほどして寝ています」と複雑な胸中を明かした。