フジテレビ前社長の亀山千広BSフジ社長(61)が28日、古巣のフジテレビ会見に乱入して未発表のフジテレビの情報を漏らす失態を演じた。

 この日、都内でフジテレビ定例会見が行われ、宮内正喜社長(73)ら役員が出席。約40分で終了後、亀山前社長が「こうでもしないと集まっていただけないので、私から出向いてきました」とあいさつしてBSフジの番組をPR。未発表のフジテレビの番組の放送日時を明かしてしまい、会見終了後に広報担当者が訂正した。

 フジテレビは、27日の情報番組「とくダネ!(月~金曜午前8時)」で医師法違反などの疑いで逮捕された容疑者として別人の映像を使ったとして、この日の生放送で謝罪した。この件について、宮内社長が「返す言葉もない。テレビマンとしての基本を、しつこくしつこく各現場でやっていく」と、コンプライアンス意識とチェック意識の徹底を誓った直後の亀山社長のミスだった。

 亀山氏はBSフジ社長として、77年から放送されフジテレビの人気番組だったドリフターズの「ドリフ大爆笑」を、10月から「ドリフ大爆笑レジェンド」として日曜午後8時に放送することを発表した。「BSだったら多少、僕も口が滑ってもいい。オフレコだけどねって」と笑った。宮内社長は苦笑いしながらも「BSフジは現時点では2年連続トップ。3年連続を亀山社長が背負っている」とプレッシャーをかけた。亀山社長は「業界1位の会社を預かるのは初めて」と表情を引き締めていた直後の“情報漏えい”騒動だった。

 宮内社長は、7月改編について、シリーズ第3弾となったドラマ「コード・ブルー」の高視聴率について「シリーズを重ねるごとに、出演者の熟成度が上がっている」と分析。10月改編については「もうしばらく待ってほしい。新しい体制になって『変わるフジテレビ』を、どう打ち出せるか」。元SMAP香取慎吾(40)がレギュラー出演して、番組の存続が注目される「おじゃMAP!!」(水曜午後7時)については「10月改編全般をまとめて発表したいので、この場では検討中ということにしてほしい」と話した。