12年の映画「るろうに剣心」で当時小学生だった永野と共演している。「すごい小さかったけど、かわいくて美人ちゃんでオーラがあって華やかだった」。2度目の共演となったが「いい意味であまり変わらない。かわいらしくて大人っぽい」。永野は佐藤について「周りを包み込むような方だったので心配ないと思います」と話した。

 制作統括の勝田夏子氏は佐藤について「魂のこもった演技、見た感じの爽やかさと、内に秘めた熱量の強さ、そこはかとなく漂ってくるおとこ気」などが起用の決め手になったと話す。【中野由喜】

 ◆佐藤健(さとう・たける)1989年(平元)3月21日、埼玉県生まれ。06年テレビ朝日系「プリンセス・プリンセスD」でデビュー。07年同局系「仮面ライダー電王」でドラマ初主演。10年NHK大河ドラマ「龍馬伝」に岡田以蔵役で時代劇初出演。ドラマは「ROOKIES(ルーキーズ)」「冬のサクラ」「とんび」「天皇の料理番」など。映画は「るろうに剣心」「リアル~完全なる首長竜の日~」「バクマン。」「何者」など。170センチ。血液型A。

 ◆「半分、青い。」 岐阜県や東京が舞台。子供の頃に左耳を失聴した鈴愛(すずめ)が、家族や、同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみたちに支えられながら成長する姿を描く。鈴愛は少しうっかりしているところもあるが、バイタリティーにあふれ、失敗を恐れない性格で、高度経済成長期を背景に一大発明を成し遂げる。脚本家北川悦吏子さんのオリジナル作品。