その中で、もう1回ネタで勝負しようとした時、当時のマネジャーが「負けを認めろ」と言うわけですよ。泣きましたね。悔しかったです。そこで、僕に何ができるかって考えた時、「芸人ではなく、テレビタレントだ」って、はっきりしたんです。5歳の時、テレビに出たい、中に入りたいと思ったんです。出られるなら何でもいいと。「テレビが大好きで、テレビに出たい」ということだったんですね。

 そこから、地方の番組やドラマの5番手でも何でもやりました。格が合わなくても、とにかく番組に出る。出て一生懸命やれば出演機会が増えると。テレビというのは、実は格ではなくて、出演しているかしていないかだと思うんです。だからこそ、“テレビタレント”でいたいと思うようになったし、いまでもそう思っているんです。

 ◆中山秀征(なかやま・ひでゆき)1967年(昭42)7月31日、群馬県藤岡市生まれ。ABブラザーズを結成し、85年フジテレビ系「いただきます」に出演。テレビ、ラジオのバラエティー番組の司会などで活躍中。現在のレギュラー番組は日本テレビ系「シューイチ」(日曜午前7時30分)、フジテレビ系「ウチくる!?」(日曜正午)など。98年に元宝塚女優の白城あやかと結婚。4人の息子がいる。今年8月にアルバム「50」をリリースし、今月9日にはライブ「中山秀征 50th Anniversary Live」を開催。173センチ。血液型B。