米映画「ダラス・バイヤーズクラブ」(13年)でアカデミー賞助演男優賞を受賞した俳優ジャレット・レト(45)が、先月27日に91歳で亡くなった米男性誌プレイボーイの創刊者ヒュー・ヘフナー氏の伝記映画に主演することが明らかになった。ハリウッド・レポーター誌によると、レトは友人のブレッド・ラトナー監督が映画化権を獲得したことを知ると、「ぜひ彼を演じたい」と自らヘフナー役を志願したという。「ジャレットは今のハリウッドで最も素晴らしい俳優の1人。彼なら(ヘフナー氏を演じることが)可能だと確信している」とラトナー監督はコメントしている。同役を巡っては、かつてロバート・ダウニー・ジュニアの名前が候補に上がったこともあった。

 数多くの大物俳優らと人脈を深め、プレイボーイ・マンションと呼ばれた豪邸で連日連夜美女に囲まれてパーティーを開くなどド派手な私生活を送り、2000人もの女性と関係を持ったとも言われるヘフナー氏を、ストイックな役作りで知られるレトがどのように演じるのか注目される。スキャンダラスな女性遍歴が注目される一方で、言論の自由や市民権、性の自由を主張し、メディアと文化のパイオニアとしても知られるヘフナー氏の人生のどの部分に焦点があてられるのかなど、詳細は不明。(ロサンゼルス=千歳香奈子)