悪性リンパ腫のため、5日に亡くなった鶴岡雅義と東京ロマンチカのメインボーカル三條正人(本名・渡辺正好=わたなべ・まさよし)さん(享年74)の通夜が9日、東京都の宝仙寺で営まれた。

 喪主を務める妻の女優香山美子(73)は通夜の前に会見を行い「昨年7月に体調不良となり、12月にもっと大きな病気が分かって転院しました」と説明。さらに「正面から病気と向き合い『俺が死ぬわけない』と、闘っていましたが力尽きたようです。前日まで日常会話をしていたのに、あっけなく逝き、人の命はかない。甘い歌を歌ってましたがおとこ気のモリモリした人でした」と目を潤ませながらも気丈に語った。最後に言われたのは「手鏡とメガネを持ってきて」だったという。亡くなる1カ月前には酒が苦手だが、ビールを「うまい」と飲んだという。

 棺には目薬と天国で歌えるようにステージ用のネクタイ、好きな競馬用の赤ペンを入れる予定という。遺影は40、50歳ごろの公演時の写真という。

 通夜には、なべおさみ、ペドロ梅村も参列した。