俳優清水良太郎容疑者(29)が覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕されたことを受けて、父の清水アキラ(63)が12日夜、都内の所属事務所で会見を開いた。清水は「世間をお騒がせして本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 10日午後5時ごろに、良太郎容疑者の身柄が一時自宅に戻った際、尿検査を行ったことを聞いたアキラは、何度も良太郎容疑者に「大丈夫なのか?」と問い詰めたというが、「何もない。大丈夫」と詳細を問い詰めても「何もない」とはぐらかしていたという。「一度はその言葉を信じていたけど…。最悪な状況は考えていました。(容疑を認めているという報道を聞いて)ホッとしました」。

 良太郎容疑者は今年2月に、写真週刊誌に違法カジノ店に出入りした違法賭博疑惑を報じられ、芸能活動を一時休止していた。「前の闇カジノ報道の時もそうでしたけど、また何か分からないままではなく、きちんと出ないと」と毅然(きぜん)と話した。

 良太郎容疑者への思いを聞かれると、涙を流しながら「この野郎、バカ野郎と突き放したいですけど、家族ですから。みんな一生懸命やってるんですけど、そういうやつもいるということ。他人の家以上に厳しくて、何かあればひっぱたいたりもしたけど、それが逆にうそつきにしてしまったのかもしれない」と悔やむシーンもあった。

 それでも今後については「面会に行くつもりもないですし、話したくもない」とし、「事務所はクビにします。それからどうするかは、崖っぷちから落ちてしまったのだから、あとは自分の力ではい上がっていくしかない。本当に情けない…」と突き放す方針を明らかにした。アキラ自身の仕事にも影響が出ているというが「それはしょうがない。私のせがれですから」。

 この日は、アキラの妻が腰の手術日だったといい「麻酔がとけて目を開けたときにポロポロ泣いていました」。また良太郎容疑者の妻とは「これから頑張っていこう」と話したといい「清水家、もう1度最初からやり直しです」と唇をかんだ。