先日、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演した俳優磯村勇斗(25)のカレンダー発売記念イベントを取材しました。最近の朝ドラはイケメンが主婦層の人気を得て、一気にブレークする傾向がありますが、磯村もその1人。会場には約1000人もの女性ファンが押しかけていました。

 朝ドラ出演後の変化に磯村は「僕自身は何も変わっていませんが、周りの応援の声が増えました。地方に行くと、声をかけられることが多くなりました。『ひよっこ』の効果は大きいです」とうれしそうに話していました。

 磯村のいいところは謙虚な姿勢。今年1年を振り返って漢字1文字で表現するなら「知」と話していましたが、「たくさんの方に知ってもらい、大勢のベテランの俳優と一緒に芝居をして自分の未熟さ、足りない点を知ることができた1年でした」と語っていました。イベントでも取材陣に何度も頭を下げてお礼を言っていました。

 「ひよっこ」では、しっかりした、いい人キャラを演じていました。磯村の素顔に近い設定だった気がします。先日のイベントでは今後は「無人島で1人で生きていく役や泥臭い役に挑戦したい」と話していました。「ひよっこ」をきっかけに、今後、違ったイメージの仕事も増えていくことも期待できそうです。

 朝ドラは、ヒロインが女優として成長し、世間的にも脚光を浴びる時代から、相手役の若手イケメン俳優も同様に注目され、視聴率も左右する時代になっています。これまでの朝ドラには、まれなことでしたが、今後はイケメンも主役に名前を連ねる作品が増えていくかもしれません。