米ハリウッド映画界の大物プロデューサーのセクハラ疑惑が報じられたのを機に、世界各地の女性らが自らの被害体験を証言する動きが広がっている。ツイッターではハッシュタグ「#MeToo」(「私も」の意味)を付けた書き込みも活発化している。

 2012年ロンドン五輪体操女子団体総合で米国の金メダル獲得に貢献したマケイラ・マロニーさん(21)も18日、自らの被害を訴えた。米社会ではトランプ大統領の就任前のセクハラ疑惑やメディア幹部のセクハラ裁判が報じられるなど、性的被害の問題がたびたび表面化。専門家は「セクハラを許すような社会風潮を改めるべきときだ」と訴えた。

 ツイッターで呼び掛けたのは米国人女優のアリッサ・ミラノ。米メディアによると、48時間でのツイートは100万回近くに上り、数千人の女性らが自らのセクハラやレイプ被害などを明らかにするなど反響が広がった。フェイスブックなどでも書き込みが広がっている。

 ミラノは「わたしの願いはこの国でどれだけ多くの人が被害を受けているかを理解してもらうこと」と米メディアに話した。

 大物映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏(65)に対しては、複数の女優やモデルなど40人以上がセクハラ被害に名乗りを上げた。