NHK上田良一会長が7日、都内の同局で定例会見を行い、「NHKグループ働き方改革宣言」を発表した。

 13年に同局記者の佐戸未和さん(当時31)が長時間労働で過労死したことを受けての改革。上田会長は「佐戸さんの死は悔やんでも悔やみきれない。NHKで働くすべての人の健康を守る」とし、「長時間労働に頼らない組織風土をつくる」など5つの宣言を行った。

 具体的な取り組みとして、来年度からスタジオ収録は原則午後10時終了とし、大河ドラマは19年放送分から、朝ドラは20年度放送分から、スタジオ収録を原則午後9時終了とする。ほかに、地域放送局の記者の泊まり業務を段階的に廃止、AIを活用した定形原稿やテロップの自動作成などが示された。