女優米倉涼子(42)が主演するテレビ朝日系「ドクターX 外科医・大門未知子」の最終回(14日午後9時放送)で、主人公大門未知子が余命3カ月の後腹膜肉腫を患う設定で描かれることが11日、分かった。7日放送の第9話の最後に、未知子が突然倒れる映像や予告で神原晶(岸部一徳)の「生きて」というセリフが放送され、内容が注目されていた。

 未知子の病状や、同シリーズの今後が気になる中、米倉は「大勢の方が見てくれたおかげで、ここまで続けることができました。その幸福感を今しみじみと感じ『ドクターX』に心から感謝しています」。また「すごく楽しくて、1度も嫌いになったことがないんです。最後だと思うと、心の中では不思議な気持ちや悲しい気持ちが入り乱れます」と意味深なコメントをした。

 最終回では、名医紹介所所長の神原が未知子に寄り添って涙するシーンも。米倉は「一徳さんの顔を見るだけで涙腺のスイッチが入るので、撮影まではなるべく見ないようにしていました」。また、岸部とは「撮影後に名医紹介所のセットも壊されるのね」と話したと紹介。「寂しさで胸が締め付けられました。こんな気持ちは初めて。長く続くシリーズだからこそ終わる寂しさを初めて体感しました」と何度も寂しさを口にした。

 今シリーズの9話までの平均視聴率は20・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、今期の民放の連続ドラマでは群を抜いている。シリーズ終了の可能性も思わせる余命3カ月の設定について、米倉は今回の撮影を終えたら「何もいたしません」としたが、続けて「でも縫う練習は続けておこうかな」と笑った。

 ◆最終回の内容 未知子(米倉涼子)が倒れた頃、日本医師倶楽部の内神田景信会長(草刈正雄)が食道がんを患い、東帝大学病院で手術を受けることに。内神田の病状は深刻で未知子以外の医者ではオペは不可能。だが内神田は未知子の執刀を拒否する。そこへ腹腔(ふくくう)鏡の魔術師といわれる外科医の加地秀樹(勝村政信)が出現。ある条件と引き換えに執刀医に名乗りを上げる。未知子はオペは自分以外では無理と主張するが絶体絶命の危機に陥る。