助演女優賞の尾野真千子(36)は、シックなブルーのノースリーブドレス姿で登場した。今月23日にV6岡田准一(37)と結婚後、初の公の場となった前年受賞者、宮崎あおい(32)から「おめでとうございます」と祝福され、表彰盾を受け取った。97年主演映画「萌の朱雀」(河瀬直美監督)でデビュー。「20年お芝居を続けてきて、本当に良かったと思う瞬間です」としみじみとあいさつした。

 少し緊張しながらも、出席俳優との交流を楽しんだ。01年「EUREKA」(青山真治監督)で共演した助演男優賞の役所広司(61)と席が隣だった。「久しぶりに会えて、『あれ以来だね』と言っていただいて。うれしくもあり。また、ご一緒できたらいいなと」。ドラマなどで共演した舘ひろし(67)からは「舞台上から笑顔で手を振って、緊張をほぐしてくれたり。舘さんとか先輩の背中を見て、お勉強させてもらっています」と明かした。

 今年について「20周年という年に、自分自身を見つめ直す時間を持てて、すごくたくさん得た年でした」と振り返った。プライベートではEXILEらが所属する芸能プロダクション、LDH役員男性と2年の結婚生活を経て離婚した。「いい出会いだったし、感謝しかないです。自分もいろいろ経験、成長しながら、またいい人に会えたら」。

 来年の抱負を聞くと「来年は頑張る。何でも頑張ります」と断言。さらに「この賞が今年の最後なんて、縁起がいい。ちょっとでも頑張っていると、こんなにいいことがあると教えてもらいました」。表彰盾を大事に抱え、文面が誰にも見えるよう開いたまま、胸を張って会場を後にした。【近藤由美子】