手話落語で知られる桂福団治(77)門下の落語家桂福車(かつら・ふくしゃ、本名・大津康裕=おおつ・やすひろ)さんが1日午前、大阪市内で亡くなっていたことが2日、分かった。同日、所属の松竹芸能が発表した。56歳。

 福車さんは貴重な社会派ネタを操る個性派として活躍。4日以降も天満天神繁昌亭など、各所への出演などが予定されていた。所属事務所は「急なことで…」と、対応に追われた。

 福車さんは大阪市東成区出身。府立清水谷高卒。83年11月に、福団治へ入門した。古典「釜盗人」や、社会問題を扱った新作も手がけ、講演活動も行っていた。

 通夜は3日午後7時から、告別式は4日正午から、ともに大阪府東大阪市横枕西1の3「東大阪祭典」で行われる。喪主は長女の大津萌恵(おおつ・もえ)さん。