女性3人組演歌グループ「水雲(みずも)」が19日、日刊スポーツ(大阪市北区)を訪れ、アカペラを披露。「兄弟船」などを熱唱し、美しいハーモニーで魅了した。

 作曲家・水森英夫氏が「演歌界に一石を投じるグループ」を目指して結成。17年9月に「帯屋町ブルース」でメジャーデビュー。個性豊かな才能が光る3人だ。

 武蔵野音大声楽科卒業のリーダー・NAOは「進化しているグループ。演歌を核に、いろんなジャンルの曲に演歌の要素を加えています」。NHKのど自慢で優勝経験があるAKANEは「3人で歌うと音の迫力、厚みが出る。私は師匠(水森氏)から『ぎんぎらぎんの演歌(を歌う)』と言われていますが、2人がうまく調和してくれている」とメンバーを信頼する。米国出身でアニメ好き、役者や声優を目指していたNEKOは、おやじギャグが得意というムードメーカー。「米国人のイメージを生かしながら、人に楽しんでもらいたい。笑わせたいです」。初めて演歌を聴いたときは「耳が混乱」するような衝撃を受けたという。「演歌の良さを守りながら、新しく歌っていきたい」と意気込んでいる。

 メジャーデビュー前の17年5月には、米大リーグドジャース対マーリンズの試合前セレモニー「ジャパンナイト」で“米デビュー”。ドジャースタジアムで日米の国歌を披露し、大注目を集めた。大舞台を振り返り、NAOは「(出番の後で自分たちの)動画を見て泣きました。日本でも国歌を歌いたい」と決意を語った。

 目下の目標はワンマンライブ。AKANEは「まだしたことがないので。自分たちのいろんな面を見てもらえると思う」。新たな目標を掲げていた。