上方演芸の伝承と発展を目指して結成された関西演芸協会の11代目会長に、漫才コンビ、シンデレラエキスプレス渡辺裕薫(58)が26日付で就任した。任期は2年。

この日、大阪・寝屋川市の成田山不動尊(成田山大阪別院明王院)で行われた総会で選出され、10代目会長を30年にわたって務めてきた上方落語の最古参、桂福團治(85)は名誉会長に就任する。

新会長に就任した渡辺は「協会としては今までの伝統を後世に伝えていきながら、寄席文化、演芸を伝え、後進の人材を育成していきたい。根底にあるのは先達者が紡いでくださった演芸の文化を残していきたい。これは芸能事務所ではできないことだと思っている」と話し、任意団体として存在してきた同協会を、7月28日の“なにわの日”をメドに一般社団法人関西演芸協会として法人化する予定だと宣言した。

大阪文化の担い手である関西演芸協会は1949年(昭24)に設立。曲芸、手品、落語、漫談、音頭、歌謡、漫才など約220人の上方演芸家で構成する。

渡辺は「演芸協会は色物の方々で発足した団体。色物として出られる舞台がない。そこを協会が法人化することで舞台を作れたら」と舞台を開設に意欲。「関西にある演芸協会というだけで、東京の芸人さんに入っていただいてもOK。門戸を開いていろんな方に入っていただきたい。事務所を辞められてフリーになられる方も多いですので、演芸場に出られるというきっかけにしていただければ。とにかくいろんな方に入っていただいて、バラエティー豊かに。芸能プロダクションではないですが、協会ということで幅を広げていきたい」と新会長として抱負を述べた。

名誉会長となった福團治は、境内の笑魂塚の碑に刻まれた先達者の名前に思いをはせ、「30年続けさせていただいたことをお礼を申しました。次の世代に継承すべき力のある人とお願いしたのが渡辺さん。総会では皆に大拍手で承諾を得た。これから頑張ってやっていただくことに期待している」と語った。