演歌歌手大江裕(28)が20日、東京・築地の日刊スポーツ新聞社を訪れ、新曲「大樹のように」をアピールした。同曲は、師匠の北島三郎(81)が「原譲二」のペンネームで作曲したデビュー10周年記念曲。

 日刊スポーツの玄関に入ってくるなり、09年2月に「のろま大将」でデビューした当時の写真を取りだして「この時から30キロ以上も体重が増えました。今は120キロ以上ですぅ~」と告白した。

 ことし1月、新曲のレコーディングで、北島から「お前が(歌詞の)『大樹』と歌うと、『体重』に聞こえるんだ」と言われたという。「体重は演歌歌手で1番重いのだから、今度は歌で1番になりたい。恐れ入りますぅ~」と大きな目標を掲げた。

 北島ファミリーの兄弟子・北山たけし(44)も今年が15周年の節目。今年5月15日を皮切りに、「北島兄弟」として来夏まで全国ツアーを行う予定だ。「最初は、兄さん(北山)と『演歌兄弟』と名乗るつもりでした。ところが、北島先生が『北島ファミリーになったのも偶然じゃないんだ。北島兄弟でやったらどうだ』と名付けてくれました。『北島』という大きな名前を背負ったものも大きいことです」と気を引き締めた。

 紅白出場はもちろん目指しているが、何よりも曲をヒットさせることが先だ。「この『大樹のように』と『大江裕』が広く認められて、そのご褒美として、頑張った結果として、紅白に出られればうれしい。それが皆さんへの恩返しにもなる」。

 結婚については「良い出会いがあれば」と話す。古風な女性で「地方に住んでいる人がいい」という。「都会はすごく便利で何でもすぐに手に入る。だから感謝の気持ちがなくなっちゃう。何事にも『ありがとう』と素直に言える女性がいいです」と説明した。

 いつも素直で感謝の気持ちを忘れない大江。デビュー10年の来社取材でも、「恐れ入りますぅ~」と言いながら玄関を出て行った。