市川海老蔵(40)と長男勸玄君(5)が20日、千葉県成田市で成田山新勝寺開基1080年を記念し、お練りと奉納演舞を行った。参道には約2万人が集まり「成田屋!」「勸玄君!」の声が飛んだ。

 勸玄君は、本堂前で「歌舞伎の道に進みたいと思います。どうぞよろしくお願いします」とあいさつ。歌舞伎役者になると宣言したのは初めてで、海老蔵は「多くの人の前で言ったってことは、フィルムの中に残ってますから。良かったです」と喜んだ。海老蔵の母堀越希実子さんも涙を見せた。

 海老蔵は開基1070年記念の時に、父で故市川団十郎さんと奉納演舞「連獅子」を行った。今回は、大谷広松と務めたが「次は(勸玄君と)一緒にやれるかも。決意表明もありましたし」と期待した。

 成田屋と成田山新勝寺の縁は深く、子宝に恵まれなかった初代団十郎が成田山に参詣、祈願し、2代目団十郎が誕生した。海老蔵は04年の海老蔵襲名時にはお練りを行い、10年に妻小林麻央さんと結婚した時も報告参詣している。

 団十郎さんをしのぶ「団菊祭五月大歌舞伎」(5月2~26日、東京・歌舞伎座)で海老蔵は、成田屋ゆかりで10年前の1070年記念の時に上演された「雷神不動北山桜」などに出演。