長沢まさみ(30)らが10日、都内で、劇団新感線の舞台「メタルマクベス」制作発表会に出席した。

 同作は06年、劇団新感線と演出家宮藤官九郎氏(47)との初タッグで上演されたシェークスピア作品。ロックバンドの生演奏で、音楽に特化したスタイルだったが、本作は2206年の未来と1980年代日本の二重構造にアレンジされ、音楽もより激しいヘビーメタルで彩られる。

 IHIステージアラウンド東京で7月23日から第1弾が公開され、橋本さとし(52)浜田めぐみ(45)が夫妻を演じる。9月には第2弾で尾上松也(33)大原桜子(22)、11月には第3弾で浦井健治(36)長沢が、それぞれ夫妻を演じる。

 長沢が演じるランダムスター夫人は悪女だ。清純派イメージの長沢は、フジテレビ系ドラマ「コンフィデンスマンJP」(月曜午後9時)で七変化ぶりを見せていることから、「七変化をしているので、そういう一面もあるかもしれない」と笑った。大原は「自覚はしていない」とし、「自分で悪女とは言えないけど、女性は誰でも持っている一面じゃないですか」と話した。横にいた浜田は、小声で「そうよね」と笑いながらささやいた。

 同役は松たか子(40)が演じていた。長沢は「大丈夫、できる、できる」とアドバイスをもらったことを明かし、「勇気をもらいました」と話した。

 ステージでは、宮藤作詞のオリジナルヘビーメタル曲「きれいは汚い、ただしオレ以外」を男性キャスト陣が生バンドバックで歌う中、女性キャスト陣が登場した。人前でシャウトしたかったという尾上は「生バンドで歌う機会はそうそうないので、楽しかった」と満面の笑みを浮かべた。また、「歌舞伎とロックには似たところがあると思う。普段とは違う自分をさらけ出していきたい」とアピールした。