朝倉あき(26)主演映画「四月の永い夢」(中川龍太郎監督)が12日、公開初日を迎え、朝倉と監督、共演の三浦貴大(32)が新宿武蔵野館で舞台あいさつを行った。

 亡くなった恋人からの手紙が届いたことを機に日常が変化し、喪失感や心のとげから解放されていく1人の女性を描いた作品。モスクワ国際映画祭で国際批評家連盟賞とロシア批評家連盟特別表彰をダブル受賞し、日本での公開が決まった。

 作品の舞台かつロケ地の東京・国立は三浦の地元。三浦は「地方ロケをすると地元の方が喜んでくれるけれど、その気持ちが分かりました。自分の住んでいる街が映画に出てくる喜び」とうれしそう。撮影場所は自宅からほど近かったらしく、「歩いて来て、歩いて帰りました」と明かした。

 朝倉も「友達の街に遊びに来るような気持ちになれました」と撮影を振り返った。中川監督が朝倉の出演を熱望し、脚本を「当て書き」したことについては、「そういう経験は初めてだったので、お話を聞いたときは光栄だと思いました」と恐縮していた。

 朝倉と三浦は2度目の共演だという。三浦は「朝倉あきを褒める会なら5時間くらいできる」と豪語し、「今回の現場で朝倉さんは静かにしていらっしゃったけど、近くに朝倉あきがいたら話しかけたいじゃないですか。役作りと称してジロジロ見ていました」と笑って明かした。