女優香川京子(86)司葉子(83)らが12日、都内で行われた映画「MIFUNE;THE LAST SAMURAI」(スティーヴン・オカザキ監督)の初日舞台あいさつに出席した。

 「七人の侍」「用心棒」「赤ひげ」「宮本武蔵」などの代表作で知られ、「世界のミフネ」と世界の映画界に影響を与えた三船敏郎さんの、波乱に満ちた生涯をドキュメンタリー映画化した。「天国と地獄」などで共演した香川は、「衣装部さんの荷物をすっと持って運んであげたりとか、メイクさんとか女性が多いので、三船さんは大変な人気でした」と、心優しいエピソードを披露。司も「朝、スタジオに行くと、掃除をされているおじさんがいて、それが三船さんだった」となつかしそうに振り返った。

 ナレーションを担当したEXILEのAKIRA(36)は「海外版はキアヌ・リーブスがナレーションです。重要な役でプレッシャーでしたが、心を込めてナレーションをさせていただきました」と明かした。

 司会を務めた水道橋博士(55)は「オフィス北野のラストサムライです。まだ残ってますから」と、事務所移籍騒動に絡めてあいさつし、笑わせた。三船さんが台風で川が氾濫した際、自分の船で住民を救助した話を司が振り返った。水道橋博士は「今なら加山雄三さんが光進丸で駆けつけるようなものですよ」とタイムリーな話題で補足? すると、司は「それが逆になっちゃってねぇ…」と神妙な面持ちで語り、場内が不思議な雰囲気に包まれた。

 三船さんの長男で三船プロ社長の史郎さん(67)も登壇した。「きちょうめんでもの静かでおとなしい性格だったんですけど、お酒を飲むと人が変わる。ちょっと刀を振り回したり…」と明かすと、水道橋博士は「『三船メンバー』と呼ばれるほどではないですよね?」と、再び時事ネタで突っ込み、場内を笑いに包んでいた。