中山美穂(48)が12日、角川シネマ新宿で、日韓合作の主演映画「蝶の眠り」(チョン・ジェウン監督)の初日舞台あいさつを行った。

 遺伝性のアルツハイマー病で余命を宣告された人気女性作家を演じた。死を迎える前に何か残そうと大学で文学の講師を務め、そこで出会ったキム・ジェウク(35)演じる韓国人留学生と、年の差を超えた愛をはぐくむストーリー。鑑賞後の観客に大きな拍手で迎えられると「先ほどのあたたかい拍手、とても安心しました」と声を震わせ、「監督があちこちに伏線を張っていて、私は2回見たけど、見れば見るほど『こういうことだったんだ』と気がつく。良かったらもう一度見てください」とPRした。

 中山といえば95年の映画「ラヴ・レター」が韓国でも大ヒットした。共演したキムは、「子どもの頃に映画やテレビで見ていた人たちと共演しても、十何年もやっているのでもう不思議に思うことはなくなっていたけど、中山美穂さんは特別な方。最初に会ったときの印象は死ぬまで忘れないと思う。光栄でした」と恐縮しきり。初対面を「その瞬間、時が止まったような感じでした。目が本当に大きい。2秒くらいだと思うけど、その時間がすごく長く感じられました」と振り返った。

 劇中音楽を手掛けた新垣隆氏も出席。ステージにキーボードを持ち込み、劇中曲を生演奏で披露した。