フジテレビ系で21日に放送の、長沢まさみ(30)主演の月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」(月曜午後9時)第7話に竜雷太(78)、中尾明慶(29)、前田敦子(26)が出演することが14日、分かった。竜は長沢と初共演で、月9ドラマへの出演は17年4月期の「貴族探偵」以来となる。

 竜は劇中で、鎌倉に住む資産家の与論要造を演じる。闘病中の与論は長男祐弥(岡田義徳)、長女弥栄(桜井ユキ)、お手伝いの須間聡子(阿南敦子)と暮らし一見、上品な好々爺(や)だが、若いころは違法すれすれの株式操作で荒稼ぎした経済ヤクザで、金もうけや女性にしか興味がなかった男という役どころだ。

 7話では、ダー子(長沢)とボクちゃん(東出昌大)が、コンフィデンスマン(信用詐欺師)仲間のリチャード(小日向文世)の知り合いで、服役中の矢島理花(佐津川愛美)が資産家・与論の娘だと知る。理花は与論が愛人に産ませた子どもだったため、母親や兄姉からひどいいじめを受けていたらしく、10歳の時に実母のところに戻ったものの結局、17歳で飛び出してしまっていた。理花と面会したダー子は、理花が与論の家を出て以来18年、1度も連絡を取っていなかったことを知ると、理花に成りすまして与論のもとを訪ねる。ところが理花の兄・祐弥と姉の弥栄に疑いの目を向けられ、DNA鑑定まで求められる物語だ。

 竜は「やはり1人で生きているというのは、つまらないものなんでしょうね。遠くの親戚より近くの他人と言いますか、今はやりのシェアハウスにも通じますが、他人とでも楽しく生きられるものだということを教えてくれる、新しい“大人の童話”として演じさせてもらいました」と撮影を振り返った。

 演じた与論については「このおじさんはとっても好きですね。自分で“ヤクザな血”と言いながら結構、純粋なところもあって。昔はいろいろ問題があったようですが、新しい家族を作って、最後まで楽しく生きる。こんな生き方がいいですね。なかなかシャレたもんだと思いますよ。私自身、こういうおじさんに憧れます」と笑顔で語った。

 長沢との初共演については「今回が初共演なのですが、彼女独特の“間”を持っていらっしゃるようで、とても魅力的だと思いました。ダー子というキャラクターと、理花というおとなしいお嬢さんの2つの役柄を面白く演じ分けていらして、魅力的でしたね」と、巧みな演じ分けに感じるところがあったようだ。

 中尾と前田が演じる役どころについてはシークレットで、放送当日に明らかになる。