1日に始まった東京・新橋演舞場の「熱海五郎一座 戦場のカナリアは陽気な不協和音~Don’tstopsinging~」が盛り上がりを見せている。04年に伊東四朗を座長とする「伊東四朗一座」として旗揚げされ、06年からは三宅裕司(67)が座長を務めて「熱海-」に。14年に新橋演舞場に進出して、5年目だ。

 恒例となっているのが、Take2の相方、深沢邦之(51)とダブルキャストで出演する東貴博(48)の開演5分前の前説。2年前、劇中に悪徳県知事を登場させたら、上演最中に辞任するという騒ぎになった。東も前説に時事ネタを取り入れ、今年は初日の数日前に急きょ差し替え。連日、世間を騒がす人物を取り上げている。東は劇中でも、今年はまさかの一風変わった役柄。夫人の安めぐみ(36)に役柄について聞かれた東は「なんとも言えない役。見れば分かるよ」と答えたそうだが…。

 今年は三宅が、自ら率いるビッグバンド「三宅裕司&LightJokeJazzOrchestra」を登場させて、華麗なドラムのスティック裁きを披露している。そしてゲストに小林幸子(64)を「大物演歌歌手」という、そのまんまの設定で登場させ、歌声を披露させている。毎度おなじみのお笑いに、ビッグバンドをバッグにした小林幸子がジャズ歌唱を披露。例年より、お得感いっぱいの舞台だ。

 ほかに渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太ら。28日まで。