演歌歌手の岩本公水(43)が13日、日刊スポーツの取材に応じ、間もなく発売から1年を迎える「品川音頭2017」への思いを語った。東京都品川区の魅力を表現した「品川音頭」は78年に都はるみの歌唱で発表された曲で、区民に愛されてきた。40年近い歳月を経て岩本が「2017年版」として新たに受け継ぐことになり、昨年8月にCDがリリースされた。

 「たくさん品川区の予定を入れていただいていますが、イベントでお客さまも一緒に歌って『ありがとう』と言ってくださるんです。私としては(都)はるみさんの歌をいただき恐縮しているのですが、この曲が新しくなり、また歌われることを皆さんが喜んでくださっているのが伝わってきます」

 「品川音頭2017」のCD販売は同区役所限定だが、他府県でも「娘が品川に住んでいる」「品川で働いていたことがある」など、それぞれの“品川つながり”を理由に喜ばれるという。「鹿児島や秋田といった他の地域のイベントでも、ブログなどを見たお客さまから『品川音頭、歌ってるんでしょ』と言われます。手拍子に合わせ、アカペラで歌うこともあるんですよ」。

 本格演歌を歌い続けてきた岩本にとって、まったく趣の異なる楽曲だ。「はるみさんの歌をご本人の前で歌うと、よく『いいね~、この歌あげる!』とほめてくださるんです。(品川音頭は)はるみさんの後に歌わせていただけるということで、誇らしいというか、ご褒美をいただいたような気分なんです」。今年の夏もさまざまな思いを胸に、岩本が歌い継いでいく。