サッカーワールドカップ(W杯)が始まり、NHKでは、人気ロックバンド、Suchmos(サチモス)が手掛けたNHKサッカーテーマ曲「VOLT-AGE」がガンガン流れている。最近、ボーカルYONCE(26)とギターTAIKING(28)を取材する機会に恵まれた。もちろん、サッカーについても話が及んだが、サッカーへの思いは対照的だった。

 YONCEは英プレミアリーグ・リバプールの大ファン。かつて同チームに所属していた元イングランド代表スティーブン・ジェラードのファンだったという。理由を聞くと「エピソードを聴いているうちに、格好いいなと。地元クラブを離れずにプレーしていたのも僕的にはひかれるところで。彼が引退した後も、リバプールを応援しています」と教えてくれた。ジェラードきっかけで、今もほぼ毎週、リアルタイムで、リバプールの試合を見ているという。

 一方、TAIKINGの父親はサッカー元日本代表の戸塚哲也さん。「まったく僕はサッカーが分からなくて」と切り出した。「やっていた記憶もないですが」と言いながらも、幼稚園のころはサッカーをやっていたという。当時、哲也さんがサッカーを習うTAIKINGの様子を見に来たことがあった。その時、TAIKINGはゴールにぶらさがっていたという。「当時、父はこいつは違うかもしれないと思ったのでは。父からサッカーとは、ということを教えられたことは1度もないです」と、照れながら明かしてくれた。

 YONCEはサッカーW杯日本代表で注目している選手について、岡崎慎司を挙げた。一方、TAIKINGは「サッカーは全然分からなくてでもこれを機に、いろいろ見てみたいなと」と話した。サッカーファンのYONCEもサッカーファンでなかったTAIKINGも、音楽で絡んだサッカーW杯をそれぞれ楽しみにしている。