TOKIOの城島茂(47)国分太一(43)が11日、都内で、福島県産の農作物をPRする「ふくしまプライド。」の新CM発表会に出席した。今年4月、当時TOKIOメンバーだった山口達也(46)が女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検され、5月にジャニーズ事務所との契約を解除となって以来、メンバーが公の場に登場するのは初。

 今月14日から放送されるCMに出演する。イベント終了時、起用を受けての感想を報道陣から聞かれ、リーダー城島は「ありがたいですね。あらためて僕たちメンバーで、新生TOKIOとして、プライドを大事にしていきたいと思います。それもTOKIOの責任かな、と思います」と答え、感謝した。

 TOKIOは12年度から、首都圏を中心に放送される福島県のCMやポスターに起用し、ノーギャラで同県産の農作物の安全性をPRしてきた。だが、山口が書類送検されると、ポスターなどは撤去され、今年度の起用が一度は白紙になった。その後、福島県の内堀雅雄知事が「東日本大震災、原発事故後にTOKIOが(福島県に)果たした役割を踏まえ、引き続き力を貸してほしい」と表明。継続起用が決まっていた。

 TOKIOは日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH」内のコーナー、DASH村を通じて、福島と関わり始めた。11年の東日本大震災以降、原発事故のため立ち入りできない状態となっているが、城島はこの日、「当時、心のふるさとである福島に何かできないと、と思っていた。心はあそこに残したままなんです」と力を込めた。「途中、いろいろありましたけども、福島の代表として恥ずかしくないよう、頑張ってまいりたいです」と誓った。

 この日は、福島の農作物生産者たちから、野菜や果物、牛肉などをプレゼントされた。国分は「福島の皆さんと出会い、野菜を育てる難しさや、楽しさを教わりました。大変さや思いが味に出ているというのは、僕たちが一番分かっています。責任を持って伝えていきたいなと思います」と意気込んだ。