第5回「ドラマ甲子園」の大賞受賞作のドラマ化、CSフジ「キミの墓石(ぼせき)を建てに行こう。」で、俳優磯村勇斗(25)がドラマ初主演することが9日、発表された。

 昨年度上期のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、有村架純演じる主人公の夫役を演じていた。共演は白石聖(19)、志田未来(25)ら。

 「ドラマ-」はCS放送フジテレビONE/TWO/NEXTが高校生を対象に募集した脚本・演出家才能発掘プロジェクト。長野県在住の宮崎瑛太さん(19)が自らの脚本で、ドラマの演出にも挑戦する。

 磯村は「ドラマ甲子園に出演させていただくこと、うれしく思います。10代という、若さあふれる監督さんと一緒に作品作りが出来る機会はとても貴重なので、監督の宮崎さんはじめ、キャスト、スタッフさんとコミュニケーションを取りながら、初めて監督をする宮崎さんの思いを大切にしたい。そして、作品の内容も、繊細で、印象的なセリフが多いので、大事に、丁寧に演じていきたいです」と話している。

 物語は、常に無気力だった青年・片瀬奏(磯村)は、自分に生きる活力をくれた朝田梨花(志田)を大切に思っていた。しかし、片瀬がその思いを伝える前に、梨花は病で亡くなってしまう。生前に梨花は、自分のお墓を建ててほしいという願いを片瀬に託していた。片瀬は、梨花を慕う後輩の石川奈々(白石)と共にその願いをかなえようと動きだす。愛するものを失った2人が、その愛したもので結ばれていく絆を描いた、切ない感動ストーリー。

 白石は「初めて脚本を読んだとき、私と同世代の方が書いた物語だということに改めて衝撃を受けました。登場人物がみんな魅力的で、特に奈々は個人的にも一番感情移入してしまった人物です。私自身経験がまだ浅いですが、10代最後の撮影にもなるので、キャストの皆さん、そして監督やスタッフさんと共に大切に向き合いながら臨みたいと思います」。志田は「太陽のような底抜けに明るい女の子、朝田梨花を演じさせていただきます。梨花が発する言葉はどれもキラキラと輝いています。そんなすてきなセリフを書いてくださった、若き才能あふれる宮崎監督との撮影も今から楽しみです。ひとつひとつのセリフを大切に演じていきたいです」と話している。

 10月28日午後7時30分から、CS放送フジテレビTWO ドラマ・アニメ/フジテレビTWOsmartで放送される。