女優の松本穂香(21)がヒロインを演じるTBS系連続ドラマ「この世界の片隅に」(日曜午後9時)の第5話が12日に放送され、平均視聴率が、8・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが13日、分かった。

 視聴率は初回から10・9%、10・5%、9・0%、9・2%だった。

 同ドラマの原作は累計120万部を突破した、こうの史代氏の同名漫画。太平洋戦争中、広島県呉市に嫁いだ松本演じるすずが、夫の松坂桃李(29)演じる北條周作と懸命に生き抜こうとする姿が描かれる。

 第5話の内容は、昭和19年12月のある日、すず(松本穂香)が水汲みをしていると、軍艦に乗っているはずの水原哲(村上虹郎)が現れた。水原はすずに会いに来たと言う。すずは水原を北條家に連れて行くが、水原は今晩泊めてほしいと言い出す。サン(伊藤蘭)と径子(尾野真千子)は突然の客にびっくりするものの、やがて状況を楽しみ始める。

 帰宅した周作(松坂桃李)は水原の顔を見て以前会ったことを思い出す。しかし周作が知らないすずの過去を水原が話すのを聞き不機嫌に。水原は周作の気持ちも知らずひたすら笑顔ではしゃぎ続ける。2人に挟まれすずは気が気でない。

 やがて夕食も終わり、居間には水原と周作の2人だけに。水原は戦艦での様子や思いを吐露する。それを聞いた周作は水原に納屋で寝てくれと言い渡し、母屋から追い出してしまう。そしてすずにも2人で昔話をして来いと水を向ける。