日本映画発祥の地で開催される第5回「京都国際映画祭2018」(10月11~14日、よしもと祇園花月など)の開催概要発表会見が3日、京都市内で行われた。

97年から始まった「京都映画祭」の伝統を引き継ぎ、04年から開催。今年は「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマにアニメ、スポーツ、ファッションなど映画以外の幅広いコンテンツにも力を入れた新しい映画祭を目指す。アンバサダーは女優三田佳子が務める。

出席した名誉実行委員長の中島貞夫監督(84)は開催の喜びを話した後、「うれしいことの反面、悲しいこともありました」と今年8月に亡くなった俳優津川雅彦さんをしのんだ。

京都市出身の津川さんは第1回から、自身の祖父の名が付いた「牧野省三賞」の選考委員などを務めた。名優の死に「悲しい出来事だが、踏み越えながら大きく(映画祭を)成長させていきたい」と成功を誓った。最終日には、映画界を代表する中島監督の20年ぶりとなる長編最新作「多十郎殉愛記」(来春公開)がワールドプレミア上映される。

上映作品「Bの戦場」(並木道子監督)の出演ゲストで登場した俳優の大野拓朗(29)は、今年4月の沖縄国際映画祭でも上映された今作をPR。女性お笑いコンビ「ガンバレルーヤ」のよしこが映画初主演を務め、ヒロインのよしこを大野と速水もこみちのイケメン2人が奪い合う物語。大野は「よしこさんがなぜかとてもかわいくみえてしまう映画になっています」と「絶世のブス」役を演じたよしこに絡めて笑わせていた。