俳優山崎賢人(23)が主演のフジテレビ系連続ドラマ「グッド・ドクター」(木曜午後10時)で初の医師役に挑戦している。自閉症でコミュニケーション能力に難があるが、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年医師・新堂湊(山崎)は、レジデントと呼ばれる研修医として東郷記念病院小児外科に勤務することになる。

視聴率は初回から11・5、10・6、11・6、10・6、12・2、10・8、13・0、9・4%(ビデオリサーチ調べ、東京地区)をマークしている。

小児外科の男性看護師、橋口太郎を演じる浜野謙太(37)は「子ども目線というか、子どもたちだけに通じる言葉みたいなものを使えるようなキャラクターだと思います。優しくて信頼されている人って“優しいけど怒ると怖い”というようなイメージってあるけど、橋口は多分怒れない。信頼される優しさではなく、子どもなんですよ。だから、もし怒っても自分が泣いてしまうだけだと思います(笑い)。最初から橋口にはプロフェッショナルさとか、物事を使い分けるような大人っぽさは出したくないと思っていました。不器用だけど人を温めるような人物にしたかったので、そこはうまくいっている感じがします。でも、橋口って女好きじゃないですか。大人の。そこが逆に難しいと言うか…。それで良いのかな、自分が子どもだから、しっかりした女性を好きになるということで」と話している。

第9話では、東郷記念病院の経営を立て直すために、病院を高齢者向け療養施設にする改革案が会議で可決されてしまう。小児外科と産婦人科の年内廃止も決定されてしまった。

湊が担当している森下伊代(松風理咲)が倒れた。湊は先輩の瀬戸夏美(上野樹里)とともに伊代の姉、汐里(松井愛莉)に病状を説明する。伊代には小腸の移植が必要と聞いた汐里はドナー(提供者)になると言う。そして、汐里は伊代には自分から説明したいと、湊たちに頼んだ。

小児外科主任の高山誠司(藤木直人)は脳神経外科の盛岡豊(東根作寿英)から患者の滝川亮平(萩原利久)についての相談を持ちかけられる。亮平はバスケの練習中に頭を強打したことから水頭症を発症。通常なら脳内にたまった脳脊髄液を腹腔(ふくこう)に流す手術を行うのだが、亮平は腹膜炎の既往でひどい癒着があるためこの方法が取れない。また、頭を打った際に、腰髄も損傷したため、水頭症が改善されても歩行が困難になってしまうという。亮平の両親の希望で、本人には伝えていなかった。高山は自分たちに出来ることをするだけだと、小児外科チームにまずは水頭症の治療法を見つけることを指示する。

亮平は伊代の隣の病室に移されて来る。大喜びの伊代だが、自分の症状やドナーの件は、まだ汐里から知らされていなかった。一方、夏美は担当となった亮平の病状を、副院長の猪口隆之介(板尾創路)から聞かれる。