15年に亡くなった女優川島なお美さんの遺志を継いで昨年設立された「川島なお美動物愛護賞」の第2回授賞式が25日、都内で開かれた。

日本文化のさらなる深まりを目的とし、芸術や科学などさまざまな分野のスペシャリストが集まったボランティア集団「エンジン01文化戦略会議」内の動物愛護委員会が主催するもので、同会議のメンバーである音楽評論家の湯川れい子氏、放送作家の山田美保子氏、作詞家の東海林良氏、歌手の神野美伽、そして川島さんの夫でパティシエの鎧塚俊彦氏が出席した。

鎧塚氏は「正式な遺書ではないですが、走り書きのように『私の思いをこれからも引き継いでいってほしい』とありました。『犬と猫の殺処分を0に』と書いてあったのですが、その後話し合いの中で、極力少なくするようにやっていきたいとなりました」と話し、亡き妻の遺志を継いでいく決意をあらためて語った。

義足の保護犬を含む12頭を飼育し、愛犬たちのためにドッグラン付き一軒家を購入した坂上忍(51、別仕事のため欠席)と、NPO法人日本動物生命尊重の会アリス代表理事の金木洋子さんが、「エンジン01動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した。

また大賞にあたる「エンジン01動物愛護・川島なお美賞」は、日本で初めて本格的な動物の終生飼育を理想とする保護センターを立ち上げた獣医師の山根義久さん、「AERA」誌で動物愛護関連記事を執筆するなどした朝日新聞文化くらし報道部の太田匡彦記者が受賞した。

坂上は「動物たちにとってよりよい環境ってなんだろう? と自分なりに研究しながら、僕なりに動物たちと深く関わっていきたい」とビデオメッセージを寄せた。

なお坂上は、明日26日放送の、MCを務めるフジテレビ系「バイキング」(平日午前11時55分)で表彰される予定。