NHK木田幸紀放送総局長が24日、定例会見を行い、スタートから高視聴率が続く連続テレビ小説「まんぷく」について「初めからクライマックス」と激賞した。

木田総局長は「(前作の)『半分、青い。』は朝ドラとしては異色で、皆さんが思っている朝ドラとは違う展開だったと思うが、『まんぷく』は今までの朝ドラに共通するものがある。実在の方がモチーフで、先のことが分かりやすい安心感があると思う」。主演安藤サクラのほか、長谷川博己、松坂慶子ら出演者についても「情感あふれるレベルの高い表現がちゃんと届いている」とした。

また、子役時代がなく、初回から主演が登場する作風にも高評価。「1週目で出会って『付き合ってください』という展開。普通だとここまでに1カ月くらいかかる」とテンポの良さを分析し「本来のテーマに斬り込んでいって、初めからクライマックスというのも、毎朝テレビの前に来ていただいている理由だと思う」と話した。

先週は、ヒロインの夫となる萬平(長谷川)が、身に覚えのない容疑で憲兵に逮捕される展開だった。「厳しい取り調べというか、拷問をされているダンナさんというのは朝ドラで初めて見た。はじめから物語のテンションが高い。俳優とスタッフの力の結集が好スタートに結び付いている」と語った。