漫画家・尾田栄一郎氏の漫画「ONE PIECE」の3年ぶりとなる劇場版アニメ最新作のタイトルが「劇場版 ONE PIECE STAMPEDE(スタンピード)」に決まり、19年8月9日に公開することが11日、分かった。また、主人公モンキー・D・ルフィ(声・田中真弓)のトレードマークの麦わら帽子が舞う背後に、謎の巨大なモンスターが現れたビジュアルも解禁された。

「劇場版 ONE PIECE STAMPEDE」は、フジテレビ系で1999年(平11)10月20日にアニメの放送がスタートしてから、19年で20周年を迎えるにあたり製作、公開される記念作品となる。サブタイトルの「STAMPEDE」は「熱狂的行動」「殺到」「暴走」を意味し、アニメ放送20周年を迎える、19年の夏を熱くする一大イベントの始まりを予感させる。

ティザービジュアルには、作品のカギとなる土煙が立ち込めるがれきの山が描かれ、左上には巨大なモンスターの姿と手が描かれている。モンスターが、ルフィ率いる“麦わらの一味”の敵か味方かは不明だ。

併せて解禁された特報映像では、ルフィと赤髪のシャンクスとの約束、「海賊王におれはなる!!!」という、衝撃的なセリフで始まった「ルフィの旅立ち」から、多くのファンを魅了した“約束”“旅立ち”“願い”“闘い”“仲間”を描く数々の名シーンが映し出される。その後、おどろおどろしい音とともに、ティザービジュアルにも描かれた巨大なモンスターが現れる。その先に一体どんな冒険が紡がれ、麦わらの一味にどんな試練が待ち受けているのか…物語の詳細は今後、明らかになる。

「ONE PIECE」は、「週刊少年ジャンプ」で1997年(平9)7月22日に連載がスタートし、7月時点での累計発行部数は4億4000万部に上る。15年6月に3億2086万6000部を記録した際には、英国のギネスワールドレコーズ社から「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」のカテゴリーで、ギネス世界記録に認定された。アニメも8月19日放送回で850話を数えた。

今回で14作目となる劇場版アニメも、日本映画界に記録を打ち立ててきた。2009年の「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」は興行収入(興収)48億円、12年の「ONE PIECE FILM Z」は68億7000万円、16年の前作「ONE PIECE FILM GOLD」は52億円を記録するなど、これまでのシリーズ13作累計興収は300億円超に上る。