大みそかの「第69回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分)のリハーサルが29日、東京・NHKホールで行われた。紅組の欅坂46はセンター平手友梨奈(17)が腰部打撲などのため欠席することを発表。本番では小林由依(19)がセンターを務める。

3年連続出場の欅坂46は、16人がリハーサルに出席した。グループ初のミリオンセールスとなった楽曲「ガラスを割れ!」を披露。不在の平手に代わり、小林がステージ中央に立った。他のメンバーがステージ上部に移動した後、1人でセンターステージに残り、キレのあるダンスを披露する場面もあった。

今月21日、腰部打撲や左仙腸関節捻挫による仙腸関節不安定症などにより、平手がダンスパフォーマンスを伴う一部の活動を休止すると発表した。同日のテレビ朝日系「Mステスーパーライブ」など歌番組を欠席。新人賞を受賞した28日の日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞授賞式は、ダンスなどもないことから出席したが、紅白への出演も危ぶまれていた。リハーサル後取材に応じたキャプテン菅井友香(23)は平手について「私たちも心配ですけど、今はけがの治療に専念してもらって、早く一緒にパフォーマンスできる日を楽しみにしています。残りのメンバーで精いっぱい欅坂を守って、今できるベストを尽くしたいです」と言い、欠席を明言した。

代役を務める小林は、グループ内でも特にパフォーマンス力に優れ、ストイックに表現力を追い求めるメンバーの1人だ。口数が多いタイプではないが、キレのあるダンスで淡々と魅了する。今年4月のデビュー2周年記念ライブでは、不在の平手に代わって今泉佑唯(20)とともに「ガラスを割れ!」のセンターを務めており、実績もある。土生瑞穂(21)からは「普段からすごくダンスも上手で、レッスンの時から見入ってしまうくらいなので、本番もすごく楽しみにしています」と絶賛された。

デビューから7作連続でセンターを務めたグループの象徴でもある平手の代役は重責だ。小林は「ずっと平手がやってきたので『自分で大丈夫かな』という気持ちもありますが、私だけじゃなくて、みんなと一緒に精いっぱい練習して、いいパフォーマンスをしたい」と話した。紅白の大舞台で、欅坂46の新たな『顔』が生まれるかもしれない。【横山慧】

◆小林由依(こばやし・ゆい)1999年(平11)10月23日、埼玉県生まれ。15年8月、欅坂46の1期生オーディションに合格。愛称「ゆいぽん」。特技はギターやサックスの演奏。今年7月からファッション誌「with」専属モデル。162センチ。血液型A。