「第69回NHK紅白歌合戦」が12月31日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。サザンオールスターズが同ホールで歌うのは35年ぶり。究極の大トリを務め、平成最後の紅白を締めくくった。米津玄師(27)も故郷の徳島から中継で出場し、テレビで初めて歌った。白組が2年連続で勝利し、通算成績は白組の38勝31敗となった。

サザンオールスターズは最終歌唱者として登場した。桑田佳祐(62)は「何年たっても緊張しちゃいます」と言いながらも「盛り上がって楽しくなっていただければ」と意気込んだ。「希望の轍」「勝手にシンドバッド」を披露。「勝手に-」で、桑田は「胸さわぎの腰つき~」と歌いながら、「サブちゃん!」と、北島三郎(82)に呼び掛けた。全員がステージに登場すると、北島の手を取り、前日のリハーサル通り、「今何時?」と歌いかけた。北島も「今何時」と笑顔で応じた。

さらに、松任谷由実(64)とも“夢の競演”を果たした。ユーミンは腰をくねらせて踊りながら、桑田に近寄った。桑田は「胸さわぎの腰つき~」と歌いながら、何度もユーミンの肩や腰を抱き寄せた。桑田が「ラララララユーミンさん」と歌いかけると、ユーミンも「ラララララ桑田君」と応じた。2人は密着しながら踊り続け、ユーミンが桑田のほおに口づけするシーンも。会場は最高の盛り上がりを見せた。桑田は「ユーミンさん、ウッチャン、ありがとう。(櫻井)翔さん、ライブに行くから。(広瀬)すずちゃん、最高。サブちゃん、さすが!」とお礼を早口に言い、あおむけに倒れ込んだ。

サザンの出演は4年ぶりだが、NHKホールで歌うのは83年以来、35年ぶり。オープニングから登場し、大車輪の活躍を見せた。北島が「まつり」を歌った時は、桑田が「ソイヤ! ソイヤ!」と掛け声を響かせながら、巨大うちわを振って盛り上げ、北島に何度も手を振った。Superfly(34)の歌唱前にもステージに登場した。

こん身のパフォーマンスを終えた桑田は「夢の中にいるようです。ユーミンさん、サブちゃんと平成最後の紅白のお祭りでご一緒できるなんて」と感激した。国民的バンドが平成最後の紅白をド派手に締めくくった。【近藤由美子】