12日に心不全のために亡くなった女優市原悦子さん(享年82)の告別式が18日に東京・青山葬儀所で営まれ、パフォーマンス集団「電撃ネットワーク」の南部虎弾(67)が参列した。

南部は、市原さんが俳優座を退団後に夫塩見哲氏と立ち上げた事務所「番衆プロ」のオーディションを受けて芸能界入りした。「南部虎弾」という芸名について「市原さんにこれでいいですかと聞いて、承認していただいた。先生です」と、“名付け親”だったことを明かした。

市原さんから1度、舞台共演の誘いを受けたこともあったという。南部は「とても芝居をやれるような状況ではなかった。お芝居はあきらめて、今の世界へ行きました」と、パフォーマーへと転換したきっかけも語った。「今となっては、あの人を訪ねていって良かったと思います。役者根性(を学んだ)といいますか…」と振り返った。

最後に会ったのは、一緒に写真集の撮影を行った20年ほど前。市原さんは電撃ネットワークのステージを見に来たことはなかったそうだが、南部は「気性の激しい役が天才的なので、どこか合うところがあるんじゃないかと思います」としのんだ。