文化庁は1日、優れた映像作品などを表彰する第22回メディア芸術祭賞を発表した。エンターテインメント部門の大賞にNHKのバラエティー番組「チコちゃんに叱られる!」、マンガ部門では韓国のBoichiさんの「ORIGIN」を選んだ。

「チコちゃんに叱られる!」は着ぐるみとCGを合成した5歳の少女が素朴な疑問を投げ掛け、出演者が答えを間違えると「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られてしまう人気番組。「新しいエンターテインメントを表現した挑戦的作品」と評価された。「ORIGIN」は、人間の外見をした人工知能(AI)搭載のロボットが闘争を繰り広げる近未来世界を精緻に描いた。

大賞はこのほか、アニメーション部門にフランスのボリ・ラベさんの短編アニメ「La Chute」、アート部門に古舘健さんのインスタレーション作品を選んだ。

今回のメディア芸術祭賞は、日本国内と101の国・地域から4384作品の応募があった。優秀賞16作品、新人賞12作品を含む作品展が6月1~16日に日本科学未来館(東京・お台場)などで開かれる。