17年7月に急死した作曲家平尾昌晃さん(享年79)の三男の歌手平尾勇気(38)が27日午後、都内で行うライブを前に日刊スポーツなどの取材に応じた。

総額60億円ともいわれる遺産の相続で、平尾さんの妻Mさんと法廷闘争を繰り広げているが、自ら矛を収める思いはほとんどない様子だった。

数日前、平尾さんが17年前に書いた文書が出てきたという。そこには「Mさんと兄弟でもめごとをしないで仲良くして」と書かれてあった。Mさんは当時、平尾さんのマネジャーだったがまだ結婚はしていない。平尾さんは3人の息子たちに、自身が信頼をしているマネジャーと力を合わせて生きていくように“遺言”を残した格好だ。

今年は平尾さんの三回忌を迎えるが、まだ納骨をしていない。遺骨はMさんが守っていて、勇気は「線香も上げさせてもらえない」と嘆いた上で、「平尾昌晃は偉大な人物。この人の子どもに生まれたからには、ヒット曲を出したい」と歌手活動に全力を注ぐと誓った。この日のライブでは相続問題をテーマにした曲「相続税」も歌唱。歌詞は実体験を基にして書いたという。「マジでガチな思いの丈をぶつけた曲。CD化も検討している」と明かした。