ロカビリーバンド、青野美沙稀 and The Jackpotが3月31日、東京・渋谷WWWで、初ワンマンツアーのファイナルライブを開催した。同ツアーは昨年11月スタートし、全国を駆けぬけこの日、東京で最終公演を迎えた。

バンドを率いる青野は「今回のツアーで理想の形や目標がはっきりと見えてきて、1つの決断をしました。今日で青野美沙稀 and The Jackpotは解散します」と宣言。一時、場は水を打ったように静まりかえった。しかし、その静寂を打ち破るように「The Biscats(ザ・ビスキャッツ)としてこの4人で活動してきます!」と、同じメンバーで再始動することを宣言すると会場は大歓声に包まれた。青野は「だれになんと言われようと、自分たちが信じた道を進んでいきます」と力強くアピールした。

同会場にはかつて、ソロ活動時にも立ったという。その時の持ち時間は、10分だったといい「リベンジしたいと思っていたので、今こうしてたくさんの人が来てくださってうれしいです。この4人でもっともっと上を目指して行きたいと思っていますので、これからも私たちから目を離さないでください」と話した。

青野は歌手、モデル、デザイナーなどとしてマルチに活躍中。この日、「小さいころから歌手になるのが夢でいろんなジャンルに挑戦してきたけど、何かが足りないと思っていました。父の影響でロカビリーで育って、ロカビリーのビートが好きなんだと。それでロカビリー歌手として活動を始めました」と自らの音楽ルーツを明かした。

同バンドはロカビリースタイルだが、従来のロカビリーにはとらわれず、邦楽ヒット曲をロカビリー風にアレンジするなど、新しいスタイルを提唱している。

現地時間4月19日には、米ラスベガスで開催されるロカビリーイベント「VIVA LAS VEGAS ROCKABILLY WEEKEND Vol.22」への出演も決まっており、The Biscatsとしての第1歩を踏み出す。