今秋の次期NHK連続テレビ小説「スカーレット」(9月30日スタート)のロケ取材会が4日、舞台の滋賀県甲賀市信楽で行われ、ヒロインの戸田恵梨香(30)と共演の大島優子(30)が参加し、取材に応じた。

今作は焼き物の里、信楽の女性陶芸家が主人公。ものを作り出す情熱と喜びを糧に、失敗や挫折にめげない波瀾(はらん)万丈な人生を描くオリジナル・ストーリー。この日は物語の冒頭、1953年(昭28)の収録リハーサルが公開された。

ヒロイン川原喜美子を演じる戸田は、15歳から50歳前後までを演じ、この日は15歳の役衣装で登場。お下げ髪に“ぱっつん前髪”、セーラー服のもんぺ姿に当初は「不安はあった」という。それでも、完成した自分の中学生姿に「15歳、いけるなと確信してます。私の中にある学生生活を思い出しながら、精いっぱいやっていきたい」と話した。

喜美子の幼なじみ、熊谷照子を演じる大島は「私も15歳ということで、隣に同い年(戸田)がいるのでとても心強いです」。

設定の年齢には「15年前か…というと、なかなか思い出せない」と苦笑いしながらも「楽しくやれたらいいな、というのが一番です」と話した。戸田とは互いの15歳姿を「すっごいかわいい」「なんてキュート」と褒め合った。

収録は今月2日にスタート。戸田は3日から、大島はこの日から、収録に入った。長丁場で知られる朝ドラ収録は例年、来年2月ごろまで続く。

戸田は、収録前にも舞台の信楽を訪れたといい「大地のエネルギーを感じた」。作品を通して「陶芸の深さ、奥ゆかしさを伝えていきたい」と意気込みを語った。